Webサイトの印象は、フォント選びによって大きく変わります。企業サイトでは信頼感のあるフォント、カジュアルなサイトでは親しみやすいWebフォントを選ぶことで、ブランドイメージを効果的に伝えられます。さらに、ターゲットオーディエンスにあわせたフォントを選ぶことで、商品やサービスの魅力が伝わりやすくなり、快適なユーザー体験にもつながります。
本記事では、日本語のおすすめWebフォントを紹介します。あわせて、Webフォントの選び方も解説するので、自社サイトに最適なフォントを選ぶ参考にしてください。
WebサイトにおすすめのWebフォント14選
- Noto Sans JP
- ヒラギノ角ゴシック
- 游ゴシック
- 筑紫オールドゴシック
- M+ FONTS
- ZEN丸ゴシック
- やさしさゴシック
- Noto Serif JP
- ヒラギノ明朝
- 游明朝体
- さわらび明朝
- 源ノ明朝
- はんなり明朝
- Klee One
1. Noto Sans JP
Noto Sans JPは、GoogleとAdobe(アドビ)が共同開発した日本語向けのゴシック体フォントです。シンプルでモダンなデザインと優れた可読性が特徴で、WebサイトやECサイトなど幅広い用途でよく使われるフォントになっています。特に、IT企業やスタートアップ企業など、洗練された印象や先進性を伝えたいWebサイトにおすすめです。
2. ヒラギノ角ゴシック
ヒラギノ角ゴシックは、macOSやiOSで利用できるゴシック体フォントです。シンプルで読みやすく、角ばった字形が特徴で、商品説明や長文コンテンツを読みやすく表示できます。信頼感や安心感を演出しやすいため、さまざまなWebサイトにおすすめです。
3. 游ゴシック
游ゴシックは、Windows 8以降とmacOSに標準搭載されているゴシック体フォントです。ゆったりとした字形で、落ち着いた印象と上品な雰囲気を演出できます。ビジネス文書にも採用される読みやすい書体で、企業WebサイトやECサイトなど、幅広い業種のWebサイトに適しています。
4. 筑紫オールドゴシック
筑紫オールドゴシックは、金属活字の趣を現代的に再解釈したゴシック体フォントです。引き締まった字形と筆の流れを感じさせる自然な抑揚が特徴で、落ち着きと品のある印象を演出できます。伝統文化や歴史をテーマにしたWebサイトのほか、高級感や信頼感を重視するWebサイトやECサイトにもおすすめです。
5. M+ FONTS
M+ FONTSは、複数のシリーズで構成されるゴシック体フォントです。M PLUS 1は、モダンでやさしい印象を与えるデザインが特徴で、小さな本文から大きな見出しまで読みやすく設計されています。M PLUS 2は、クラシックな雰囲気をほどよく取り入れたデザインで、モダンすぎない落ち着いた印象を演出できます。幅広い商品カテゴリのECサイトや、カジュアルなWebサイトにおすすめです。
6. ZEN丸ゴシック
ZEN丸ゴシックは、Google Fontsで提供されているゴシック体フォントです。なめらかで深い丸みを持つ字形が特徴で、やさしく親しみやすい雰囲気を演出しながらも、優れた可読性を備えています。食品や雑貨、アパレルなどのECサイトに適しているほか、安心感や信頼感を伝えたいブランドやビジネスのWebサイトにもおすすめです。
7. やさしさゴシック
やさしさゴシックは、やさしい印象をコンセプトに制作されたゴシック体フォントです。丸みを帯びた手書き風の字形が特徴で、親しみやすさと読みやすさを兼ね備えています。女性向け商品や子ども向け商品を扱うECサイトに適しています。
8. Noto Serif JP
Noto Serif JPは、Noto Sans JPと同じく、GoogleとAdobeが共同開発した明朝体フォントです。洗練されたデザインと高い可読性を兼ね備えており、高級感や信頼感を演出したいECサイトやWebサイトに適しています。また、多言語にも対応しているため、海外向けに展開する場合にもおすすめです。
9. ヒラギノ明朝
ヒラギノ明朝は、macOSやiOSに標準搭載されている明朝体フォントです。伝統的な明朝体の美しさと現代的なデザインを兼ね備え、なめらかな読み心地と優れた可読性が特徴です。上品で洗練された印象を演出したいECサイトや、企業Webサイトなどに適しています。
10. 游明朝体
游明朝体は、Windows 8以降およびmacOSに標準搭載されている明朝体フォントです。伝統的な明朝体の美しさを受け継ぎながら、画面表示でも読みやすいよう設計されており、繊細でありながら明るく品のある字形が特徴です。落ち着いた印象や格式を伝えたい企業Webサイト、和の雰囲気を大切にしたWebサイトに適しています。
11. さわらび明朝
さわらび明朝は、Google Fontsで提供されている明朝体フォントです。丸みを帯びたやわらかな字形が特徴で、明朝体らしい上品さを保ちながらも親しみやすい印象を与えられます。女性向け商品を扱うECサイトや、和の雰囲気を取り入れたWebサイトにおすすめです。
12. 源ノ明朝
源ノ明朝は、Adobeが主導して開発したオープンソースの明朝体フォントです。7種類のウェイト(文字の太さ)を備え、伝統的な明朝体の美しさとデジタル環境での読みやすさを両立しています。日本語や中国語、韓国語に対応しているため、越境ECサイトやグローバル展開する企業サイトに適しています。
13. はんなり明朝
はんなり明朝は、日本の伝統的な活字書体である築地体を参考にデザインされた明朝体フォントです。やわらかく上品な字形が特徴で、京都を思わせる落ち着いた和の雰囲気を演出できます。和風のECサイトや、伝統工芸、和菓子、旅館などのWebサイト、女性向けブランドサイトにおすすめです。
14. Klee One
Klee Oneは、Google Fontsで提供されている日本語フォントです。教科書体を思わせる手書き風のデザインが特徴で、「とめ」「はね」「はらい」が美しく表現されています。親しみやすさと優れた可読性を兼ね備えており、教育関連のWebサイトや子ども向け商品のECサイト、学習サービスのサイトにおすすめです。

Webサイトに適したWebフォントの選び方
Webサイトに適したフォントとは、効果的なブランディングにつながるだけでなく、ユーザーがさまざまなブラウザやデバイスで読みやすいことも重要です。Webフォントを選ぶ際は、次のポイントを確認しましょう。
可読性やアクセシビリティを優先する
フォントは、画面サイズにかかわらず読みやすいことが重要です。特にスマートフォンでは、小さな文字でも判読しやすいフォントを選ぶとユーザーにとって使いやすいWebサイトになります。
具体的には、次のような特徴を持つフォントがおすすめです。
- 文字の形がはっきりしている
- 文字間隔に適度な余白がある
- 太い線と細い線のコントラストが適度である
一方で、本文で使用するフォントには、細すぎるものや装飾性の高いものは適していません。
たとえば、Noto Sansやヒラギノフォントは、誰もが読みやすいようにアクセシビリティを考慮して設計されており、様々な用途で利用しやすいWebフォントです。
ブランドアイデンティティに合ったフォントを選ぶ
フォントは、ブランドの世界観や価値観を視覚的に伝える重要な要素です。ブランドアイデンティティを反映したフォントを選ぶことで、あらゆる顧客接点で一貫した印象を与えられます。そのため、フォントごとの特徴や与える印象を理解したうえで選ぶことが重要です。
たとえば、次のようなイメージを演出できます。
- 品格や誠実さ:游明朝体、Noto Serif JP、ヒラギノ明朝、しっぽり明朝、游ゴシック、ヒラギノ角ゴシック、はんなり明朝
- 力強さや信頼感:源ノ明朝、筑紫オールドゴシック
- 親しみやすさ:ZEN丸ゴシック、やさしさゴシック、Klee One
- シンプルさやモダンさ:M+ FONTS、源ノ明朝
実際に選ぶ際は、ブランド名やキャッチコピーを複数のフォントで表示し、印象がどのように変わるか比較してみると良いでしょう。また、ブランドガイドラインにフォントの使用ルールが定められている場合は、Webサイトでもそれに沿って運用することが重要です。
パフォーマンスへの影響を考慮する
フォントを多く読み込むと、Webサイトの表示速度が低下する場合があります。そのため、使用するフォントは1〜2種類程度に抑え、Regular(レギュラー)やBold(ボールド)など実際に使用するウェイトだけを読み込むようにしましょう。不要なスタイルを読み込まないことで、ファイルサイズを抑えられるだけでなく、デザインにも統一感が生まれます。
また、フォントファイルはWOFF2(Web Open Font Format 2.0)など、Web向けに最適化された形式を使用するのがおすすめです。フォントをダウンロードすると通常は.ttfまたは.otf形式で保存されるため、WOFF2形式でない場合は、無料のオンラインツールを使って変換できます。
Google Fontsなどのフォントライブラリでは、表示イメージを確認しながらフォントを選べるほか、必要な文字セットやウェイトだけを読み込めるため、ファイルサイズを削減できます。
さらに、表示速度を重視する場合は、標準搭載フォントを活用するのも有効です。追加のフォントファイルを読み込む必要がないため、ページの表示速度への影響を抑えやすくなります。
ライセンスを確認する
Webフォントを利用する際は、ライセンスや利用条件を事前に確認することが重要です。特に有料フォントや一部の無料フォントでは、利用方法によって制限が設けられている場合があります。
- 商用利用の可否:ECサイトや企業サイトで利用する場合は、商用利用が許可されているか確認する
- Webフォントとして利用できるか:Webフォントとしての埋め込みが認められているか、ライセンス内容を確認する
- 利用範囲の制限:PV数やドメイン数などの制限内容を確認し、Webサイトの規模や用途に合ったライセンスを選択する
フォントの対応文字を確認する
日本語フォントを選ぶ際は、使用する文字セットに対応しているか確認しましょう。特に、旧字体や異体字を使用するWebサイトでは、必要な文字を正しく表示できるフォントを選ぶことが重要です。また、Webフォントが表示できない場合に備え、フォールバックフォントも設定しておくと安心です。
画面での見やすさを確認する
Webサイトでは、スマートフォンやパソコンなど、さまざまな画面サイズで文字が表示されます。そのため、フォントを選ぶ際は、実際の画面で表示を確認しながら、小さな文字でも読みやすいかをチェックしましょう。
また、フォントはUIデザインにも大きく影響します。フォントによって文字の大きさや行間の印象が異なるため、漢字やひらがな、カタカナ、英数字のバランスが整って表示されるか、文字がつぶれたり詰まって見えたりしないかも確認しましょう。商品名や価格、ボタンなどの文字が読みやすいフォントを選ぶことで、視認性や操作性が向上し、ユーザーにとって使いやすいWebサイトの構築につながります。
まとめ
Webフォントは、Webサイトの印象やブランドイメージを左右する重要な要素です。可読性やアクセシビリティに加え、ブランドアイデンティティを反映できるか、表示速度への影響なども考慮しながらフォントを選ぶことで、ユーザーにとって見やすく使いやすいサイトを構築できます。
Google Fontsをはじめ、無料で利用できる高品質なWebフォントも数多くあります。本記事で紹介したおすすめフォントや選び方を参考に、自社のブランドや目的に合ったWebフォントを選び、Webサイトのデザインやユーザー体験の向上に役立ててください。
おすすめのWebフォントに関するよくある質問
Webフォントとは?
Webフォントとは、インターネット上のサーバーから配信され、Webサイトの閲覧時にブラウザに表示されるフォントのことです。
おすすめのWebフォントサービスは?
おすすめのWebフォントサービスとして、無料で利用できるGoogle Fontsがあります。豊富で人気のあるフォントがそろっており、Webサイトへの導入も簡単なため、多くのWebサイトで導入されています。
Google Fontsの導入方法は?
- Google FontsのWebサイトで使用したいフォントを選択する
- 必要に応じて、ウェイトやスタイルを選択する
- 表示された埋め込みコード(<link>タグまたは@import)をコピーする
- コードをHTMLファイルの<head>タグ内に貼り付ける
- CSSのfont-familyプロパティでフォントを指定する
ホームページにおすすめのWebフォントは?
- 企業サイト:Noto Sans JP、ヒラギノ角ゴシック、游ゴシック、Noto Serif JP、ヒラギノ明朝
- 伝統的な雰囲気のサイト:筑紫オールドゴシック、游明朝体、さわらび明朝、はんなり明朝
- カジュアルなサイト:M+ FONTS、ZEN丸ゴシック
- 女性向けや子ども向けサイト:やさしさゴシック、Klee One
- グローバル向けサイト:源ノ明朝




