はじめに
「EC-CUBEで運用してきたが、バージョンアップや保守の負荷が年々重くなっている」
「EOLを迎えるバージョンを使い続けていて本当に大丈夫なのか」
「SaaS型に乗り換えるべきか、踏ん切りがつかない」
長年EC-CUBEで自社ECを運用してきた企業から、こうした相談が増えています。
EC-CUBEは、ソースコードを公開したオープンソース型のECプラットフォームとして、国内で長く利用されてきました。
そのため、EC-CUBEから乗り換えるかどうかを判断するときは、単純に別のECシステムへ変更するという視点ではなく、現在の運用体制そのものを見直すことが重要です。
ただし、EC-CUBE 乗り換えがすべての企業にとって正解とは限りません。独自業務や複雑な基幹連携を多数抱えている場合は、EC-CUBEを継続利用した方が適しているケースもあります。
本記事では、EC-CUBE 乗り換えを検討するタイミングから、乗り換え先の選び方、SaaS化のメリット・デメリット、具体的な移行手順、費用、データ移行、SEO対策、集客への影響、失敗しやすいポイントまで詳しく解説します。
自社にとってEC-CUBEを継続するべきか、Shopifyなど別のプラットフォームへ移行するべきかを判断するための材料としてご活用ください。
EC-CUBEからの乗り換えを検討しているものの、「今のEC-CUBEを使い続けるべきか」「Shopifyなど、どのプラットフォームが自社に合うのか」とお悩みではありませんか?
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EC-CUBEから別のECプラットフォームへ移行する際の手順やデータ移行、注意点については、「ECサイト移行ガイド」で詳しく解説しています。
ECサイト移行の完全ガイド|失敗しない手順・データ移行・注意点を徹底解説
1. EC-CUBE乗り換えの背景|運用負荷・SaaS化のトレンド
EC-CUBE 乗り換えを検討する企業が増えている背景には、EC-CUBEそのものの問題だけではなく、EC市場の拡大や消費者ニーズの変化、企業側のIT人材不足などがあります。
ECサイトは単に商品を掲載して販売するためのシステムではありません。現在では、広告、SNS、メールマーケティング、CRM、物流、在庫管理、実店舗、海外販売など、さまざまな業務とつながる販売基盤として機能しています。
そのため、ECサイトの機能追加や外部連携が増えるほど、システムを維持するための負担も大きくなります。
1-1. 日本のEC市場規模とEC化率の伸び
経済産業省の電子商取引に関する市場調査によると、2024年の日本のBtoC-EC市場規模は15.22兆円、物販系分野のEC化率は9.78%まで上昇しています。
また、BtoB-EC市場についても大きな市場規模となっており、企業間取引におけるデジタル化も進んでいます。
市場が拡大する一方で、EC事業者にはより多くの対応が求められるようになりました。
-
スマートフォンを中心とした購入体験の改善
-
アクセス集中への対応
-
ページ表示速度の改善
-
SEOによる自然検索流入の確保
-
SNSや広告からの商品導線の最適化
-
CRMやMAを活用したリピート施策
-
多言語・多通貨による越境EC
-
BtoBや定期購入など販売モデルの多様化
-
セキュリティや個人情報保護への対応
-
基幹システム、WMS、CRMなどとの連携
これらをすべて自社の開発・保守体制で対応するのか、それともECプラットフォーム側の機能やインフラを活用するのか。
EC-CUBE 乗り換えを考える際には、この運用構造の違いを理解することが重要です。
1-2. オープンソース型ECとSaaS型ECの位置づけ
EC-CUBEは、ソースコードが公開されているオープンソース型のECプラットフォームです。
自社サーバーやクラウド環境に導入し、自社の業務要件に合わせて機能を追加・変更できるため、独自性の高いECサイトを構築しやすい点が特徴です。
一方で、自由度が高いからこそ、システムの運用や保守について自社または開発パートナーが一定の責任を持つ必要があります。
特にカスタマイズが多いECサイトでは、本体のバージョンアップに伴って既存機能の検証や改修が必要になる場合があります。
対して、SaaS型ECはクラウド上で提供されるECサービスを利用する方式です。
Shopify、MakeShop、futureshopなどが代表例で、サーバーやシステム本体の保守をサービス提供側が担います。
つまり、EC-CUBEとSaaS型ECでは、単純な機能差だけでなく、誰がシステムを維持・管理するのかという運用体制に大きな違いがあります。
どちらが一方的に優れているわけではありません。
独自業務への対応を重視する企業、社内に開発人材を確保できる企業であればオープンソース型が適している場合があります。
一方、保守負担を減らし、マーケティングや新規施策に社内リソースを振り向けたい企業では、SaaS型へのEC-CUBE 乗り換えが選択肢になります。
1-3. 「SaaS化」が増えている理由
EC-CUBEを含むオープンソース型・パッケージ型からSaaS型への乗り換え、いわゆるSaaS化が注目される理由には、いくつかの構造的な変化があります。
-
開発・運用人材の確保が難しい
ECサイトを維持するには、フロントエンド、バックエンド、インフラ、セキュリティなど複数の知識が必要です。社内で専門人材を継続的に確保することが難しい企業では、保守体制そのものが課題になります。
-
バージョンアップへの対応負荷が大きい
カスタマイズしたECサイトでは、本体を更新するたびに既存機能との互換性を確認しなければなりません。テストや改修が積み重なると、バージョンアップが大きなプロジェクトになってしまうことがあります。
-
セキュリティ対応の重要性が高まっている
ECサイトでは顧客情報や注文情報など重要なデータを扱います。脆弱性への対応、アクセス制御、ログ管理、決済関連のセキュリティなど、継続的な対応が必要です。
-
マーケティング施策のスピードが求められている
新商品発売、キャンペーン、広告、SNS連携、CRM施策などを迅速に実施するには、システム開発だけで数週間・数か月かかる状態を見直す必要があります。
EC-CUBE 乗り換えは、こうした課題をまとめて解決するための選択肢です。
ただし、乗り換え先を決める前に、現在のEC-CUBE環境で何が課題になっているのかを具体化することが欠かせません。
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EC-CUBEを含む既存EC基盤を刷新するタイミングや、リプレイスの進め方については、「ECリプレイスガイド」も参考にしてください。
EC刷新の完全ガイド|判断サイン・進め方・費用・ROIを徹底解説
2. EC-CUBEから乗り換えを検討する7つのサイン
EC-CUBEを継続するか乗り換えるかを考える際は、感覚的に判断するのではなく、現在の運用にどのような問題が発生しているかを整理すると判断しやすくなります。
ここでは、EC-CUBE 乗り換えを検討する代表的な7つのサインを紹介します。
2-1. サポートが終了したバージョンを使い続けている
EC-CUBEにはバージョンごとにサポート期間があります。
サポート終了後のバージョンを使い続けると、セキュリティ面でのリスクが高まるほか、周辺ライブラリやサーバー環境との互換性にも問題が生じる可能性があります。
まずは現在使用しているEC-CUBEのバージョン、PHPなどの実行環境、利用しているプラグインの状況を確認しましょう。
最新版への移行で問題を解決できる場合もありますが、古いバージョンに大量のカスタマイズが入っている場合は、バージョンアップよりEC-CUBE 乗り換えの方が中長期的な負担を抑えられるケースもあります。
2-2. バージョンアップに毎回まとまった工数・費用が発生している
EC-CUBEのバージョンアップを行うたびに、数百万円規模の見積もりが発生していないでしょうか。
特に独自カスタマイズが多いECサイトでは、単純な本体更新だけでは済みません。
既存機能の確認、プラグインの互換性確認、ソースコードの修正、テスト環境での検証、本番環境への反映など、複数の工程が必要になります。
毎回のバージョンアップを先送りしている場合は、単年度の費用だけではなく、5年間程度の保守・改修コストを算出してみましょう。
2-3. 開発・運用パートナーへの依存度が高い
EC-CUBEの構築や保守を外部の制作会社・SIerなどに委託している企業も多くあります。
外部パートナーの活用自体に問題はありませんが、次のような状態になっている場合は注意が必要です。
-
現在の仕様を社内担当者が把握していない
-
担当者の退職後、ECサイトの構造が分からなくなった
-
小さな改修でも毎回見積もりが必要
-
開発の優先順位を自社でコントロールしにくい
-
他社へ保守を切り替える際の資料が不足している
EC-CUBE 乗り換えを検討する際には、システムだけではなく、現在のベンダー依存度も整理しましょう。
2-4. セキュリティ要件への対応が重荷になっている
ECサイトでは、顧客情報、住所、電話番号、メールアドレス、購入履歴などのデータを扱います。
そのため、脆弱性対応やアクセス制御、ログ管理、決済関連のセキュリティなどを継続的に確認する必要があります。
自社でサーバーを管理する場合、ECサイト本体だけではなく、サーバー、OS、ミドルウェア、ネットワークなど複数のレイヤーを管理しなければなりません。
EC-CUBE 乗り換えによってSaaS型ECへ移行すれば、これらすべてが自社対応不要になるわけではありませんが、プラットフォーム側が担う範囲を増やせる可能性があります。
2-5. 表示速度・モバイル最適化に課題がある
ECサイトでは、ページ表示速度やスマートフォンでの操作性が購入率に影響します。
特に長年運用しているECサイトでは、画像やJavaScriptの増加、プラグインの追加、独自カスタマイズなどによって、サイト構造が複雑化していることがあります。
改善する場合は、まずGoogle PageSpeed Insightsなどを利用して現状を把握し、画像、JavaScript、CSS、サーバー応答など、どこに問題があるのかを確認します。
ただし、部分的な改善を繰り返しても根本的な改善が難しい場合は、EC-CUBE 乗り換えを機にフロントエンドやサイト構造を再設計する方法もあります。
2-6. 新規機能・新規施策のスピードが事業ニーズに追いつかない
EC事業では、販売機能だけでなくマーケティング施策の実行スピードも重要です。
たとえば、
-
定期購入を開始したい
-
LINEやSNSと連携したい
-
海外向け販売を開始したい
-
BtoB専用の販売導線を作りたい
-
会員ランクごとにキャンペーンを変えたい
-
CRMと連携して購入後の施策を自動化したい
といった要望が出たとき、実装に数か月かかる状態では市場の変化に対応しづらくなります。
EC-CUBE 乗り換えでは、単純に現在と同じサイトを新しい環境に再現するのではなく、今後3〜5年で必要になる施策まで考えてプラットフォームを選ぶことが重要です。
2-7. 担当者の異動・退職で運用ノウハウが属人化している
EC-CUBEは自由度が高い一方で、カスタマイズ内容によってサイトごとの仕様が大きく異なります。
その結果、特定の担当者しか分からない処理が増えてしまうことがあります。
担当者の異動や退職によって、
-
なぜこの仕様になっているのか分からない
-
どのシステムと連携しているのか分からない
-
変更するとどこに影響するのか分からない
-
トラブル時に誰も対応できない
という状態になっているなら、事業継続性の観点からも見直しが必要です。
2-8. 7つのサインを点検する自己診断
下記の7項目で、自社の状況をチェックしてみましょう。
|
サイン |
該当 |
|---|---|
|
サポート終了バージョンを使い続けている |
□ |
|
バージョンアップに毎回まとまった費用が発生している |
□ |
|
開発・運用パートナーへの依存度が高い |
□ |
|
セキュリティ要件への対応が重荷になっている |
□ |
|
表示速度・モバイル最適化に課題がある |
□ |
|
新規機能・新規施策のスピードが追いつかない |
□ |
|
運用ノウハウが属人化している |
□ |
複数の項目に該当する場合は、EC-CUBEを継続利用した場合の年間コストと、EC-CUBE 乗り換えに必要な初期投資を比較してみることをおすすめします。
重要なのは、該当数だけで乗り換えを決めるのではなく、課題が売上・運用コスト・セキュリティ・事業成長のどこに影響しているのかまで確認することです。
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EC-CUBEの継続・移行を判断し、自社に適したEC基盤を選ぶ方法については、「ECプラットフォーム選定ガイド」をご覧ください。
ECプラットフォーム選定の完全ガイド|要件定義から評価まで4ステップで解説
3. 乗り換え先プラットフォームの選択肢|タイプ別の特徴
EC-CUBE 乗り換えでは、最初から特定のサービスだけを見るのではなく、ECプラットフォームのタイプを比較することが重要です。
3-1. 構築タイプ別の比較
|
項目 |
ASP・SaaS型 |
オープンソース型(最新版継続) |
パッケージ型 |
フルスクラッチ型 |
|---|---|---|---|---|
|
初期費用 |
0〜10万円 |
数十〜200万円 |
300〜1,500万円 |
3,000万円〜 |
|
月額・運用費 |
数千円〜数十万円 |
サーバー・保守費 |
10万円〜 |
保守費別途 |
|
構築期間 |
即日〜2ヶ月 |
1〜4ヶ月 |
4〜8ヶ月 |
6〜18ヶ月以上 |
|
カスタマイズ性 |
★★★☆☆ |
★★★★★ |
★★★★☆ |
★★★★★ |
|
保守・運用主体 |
プラットフォーム側 |
自社・パートナー |
自社・パートナー |
自社・パートナー |
|
想定規模 |
個人〜大手 |
中小〜中規模 |
中〜大規模 |
大規模・特殊要件 |
※費用・期間は一般的な目安です。実際には商品点数、受注数、外部システム連携、デザイン、独自機能などによって大きく変わります。
3-2. ASP・SaaS型
ASP・SaaS型は、ECプラットフォーム提供会社がクラウド上でシステムを提供し、利用企業が月額料金などを支払って利用する形態です。
代表的なサービスとして、BASE、STORES、カラーミーショップ、MakeShop、Shopify、futureshopなどがあります。
Shopifyは、比較的小規模なECサイトから大規模なEC事業まで拡張しやすく、アプリやAPIを活用して外部サービスと連携できる点が特徴です。
向いている企業
-
開発・インフラ人材を社内で確保しづらい企業
-
バージョンアップ対応の負担を軽減したい企業
-
マーケティング施策を素早く実行したい企業
-
越境ECを視野に入れている企業
-
SNSや広告など複数チャネルから集客したい企業
-
ECサイトの運用担当者がマーケティング業務にも注力したい企業
一方、SaaS型ではプラットフォームの仕様に合わせて業務を見直す必要がある場合があります。
EC-CUBEで実現していた独自機能をすべて同じ形で再現できるとは限らないため、移行前の要件整理が重要です。
3-3. オープンソース型(最新版のEC-CUBE継続を含む)
オープンソース型は、システムを自社またはパートナーが管理し、必要に応じてソースコードを変更できる方式です。
EC-CUBEを最新版へ更新して継続利用することも、この選択肢に含まれます。
向いている企業
-
独自業務への細かな対応を重視する企業
-
社内または外部パートナーに開発体制がある企業
-
独自の基幹システム連携が多い企業
-
ソースコードレベルでの管理を重視する企業
EC-CUBE 乗り換えを検討しているからといって、必ずEC-CUBEを離れる必要はありません。
現在の課題がバージョンアップや保守体制にあるのであれば、最新版への移行と運用体制の再構築によって解決できる可能性もあります。
3-4. パッケージ型
パッケージ型は、EC向けに設計されたソフトウェアを導入し、自社の業務に合わせてカスタマイズする方式です。
代表的なサービスとして、ecbeing、ebisumart、SI Web Shopping、Orange ECなどがあります。
向いている企業
-
基幹システムとの複雑な連携が必要な企業
-
独自の受注・在庫・顧客管理フローがある企業
-
中〜大規模ECを運営している企業
-
ベンダーによる導入支援・保守を重視する企業
SaaS型と比較すると自由度が高い一方、導入費用や開発期間は大きくなりやすい傾向があります。
3-5. フルスクラッチ型
フルスクラッチ型は、既存のECプラットフォームをベースにするのではなく、ECサイトを独自に開発する方式です。
自社独自の業務フローや特殊な販売モデルを実現しやすい反面、開発費だけでなく、継続的な保守・セキュリティ対応・人材確保も必要になります。
EC-CUBEから乗り換える場合、現在のEC-CUBEで実現できている機能をそのまま独自開発するのではなく、本当に必要な機能なのかを見直すことが重要です。
3-6. タイプ選定の判断軸
EC-CUBE 乗り換え先を選ぶときは、次の3つの軸で整理すると比較しやすくなります。
1.運用主体をどこに置くか
サーバーやシステム保守を自社・パートナーで担うのか、SaaSのようにプラットフォーム側へ寄せるのかを決めます。
2.独自仕様の比重
EC-CUBEで実装している独自機能を一覧化し、標準機能、アプリ、API、カスタム開発のどこで代替できるかを確認します。
3.事業フェーズ
現在の売上規模だけでなく、今後の事業計画も考慮します。海外展開、ブランド追加、商品数増加、実店舗展開などの予定がある場合は、将来の拡張性も評価しましょう。
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EC-CUBEからの乗り換え先となる主要ECサービスを機能・費用・拡張性から比較したい方は、「ECサイト比較ガイド」も参考になります。
ECサイト比較の完全ガイド|構築方法・主要プラットフォーム・選び方を徹底解説
4. SaaS型ECへの乗り換え(SaaS化)で得られる主な変化
EC-CUBEからShopifyなどのSaaS型ECへ乗り換える場合、単にシステムを変更するだけではありません。
サーバー管理や本体アップデートなど、ECサイトを運営するうえでの役割分担そのものが変わります。
4-1. 運用主体の移管
SaaS化による大きな変化は、インフラやプラットフォーム本体の管理を提供側に寄せられることです。
|
領域 |
オープンソース型 |
SaaS型 |
|---|---|---|
|
サーバー手配・運用 |
自社・パートナー |
プラットフォーム側 |
|
OS・ミドルウェア保守 |
自社・パートナー |
プラットフォーム側 |
|
本体バージョンアップ |
自社・パートナー |
プラットフォーム側(自動適用) |
|
脆弱性パッチ適用 |
自社・パートナー |
プラットフォーム側 |
|
決済セキュリティ対応 |
自社・パートナー |
プラットフォーム側 |
|
カスタマイズ実装 |
自社・パートナー |
アプリ・APIで自社・パートナー |
これにより、社内のIT担当者がインフラ保守に費やしていた時間を、商品企画やCRM、広告、コンテンツ制作などの成長施策へ振り向けられる可能性があります。
4-2. 拡張の仕組み
SaaS型ECでは、アプリ、API、テーマなどを利用して機能を追加するのが一般的です。
たとえばShopifyでは、マーケティング、レビュー、定期購入、物流、CRM、分析など、目的に応じたアプリを導入できます。
EC-CUBEで独自開発していた機能を、すべて個別開発する必要がなくなる可能性がある点は、EC-CUBE 乗り換えのメリットの一つです。
一方で、アプリを増やしすぎると月額費用が増加したり、アプリ同士の競合やデータ連携の問題が発生したりする場合があります。
4-3. 留意したい論点
SaaS化にはメリットだけでなく、事前に確認しておきたいデメリットもあります。
-
要件の標準化
EC-CUBEでは自由に変更できていた業務を、SaaS型では標準機能に合わせる必要が生じることがあります。
-
ランニングコスト
月額料金だけでなく、アプリ利用料、決済関連費用、外部サービス利用料などを含めて試算する必要があります。
-
データ連携
基幹システム、WMS、CRM、MA、会計システムなどとの連携方法を事前に確認します。
-
既存独自機能の代替
EC-CUBEで利用している機能が、新プラットフォームの標準機能・アプリ・APIのどこで実現できるかを確認します。
-
運用ルールの変更
管理画面、受注処理、商品登録、顧客対応などが変わるため、担当者への教育も必要です。
4-4. SaaS化に向いているケース・引き続きオープンソース型が合うケース
|
観点 |
SaaS化が向きやすい |
オープンソース型継続が向きやすい |
|---|---|---|
|
独自業務フローの比重 |
標準的 |
独自性が強い |
|
開発人材の確保状況 |
内製・確保が難しい |
内製・確保が容易 |
|
バージョンアップ追従コスト |
重荷になっている |
自社で吸収できている |
|
海外・多通貨対応の必要性 |
高い |
限定的 |
|
施策実行スピードの優先度 |
高い |
中〜低 |
SaaS化のメリットを活かせるかどうかは、ECサイトの規模よりも、運用体制や独自要件との相性によって決まります。
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EC-CUBEとSaaS・ASP型ECの違いや、それぞれのメリット・デメリットについては、「ECサイトASPガイド」で詳しく解説しています。
ECサイトASPの完全ガイド|SaaSとの違い・料金・選び方を徹底解説
5. EC-CUBEからの移行プロジェクトの進め方|7ステップ
EC-CUBE 乗り換えは、単純に新しいECサイトを作ってデータをコピーすれば完了するものではありません。
要件整理から公開後の運用まで、以下の7ステップで計画すると進行を管理しやすくなります。
5-1. ステップ1:現状運用と要件の棚卸し
まず、現在のEC-CUBEで何を実現しているのかを整理します。
-
商品数・SKU数
-
月間注文件数
-
顧客数
-
商品・カテゴリ構造
-
EC-CUBE標準機能
-
独自カスタマイズ
-
プラグイン
-
基幹システム連携
-
WMS連携
-
CRM・MA連携
-
決済サービス
-
物流フロー
-
返品・キャンセル処理
-
ポイント・会員ランク
-
クーポン
-
メール配信
-
SEO設定
-
広告・アクセス解析
さらに、各機能について、今後も必要なのかを確認します。
現行機能をそのまま再現するのではなく、必要・不要・改善・新規追加に分類することが、移行費用を抑えるポイントです。
5-2. ステップ2:プラットフォーム選定
棚卸しした要件をもとに、候補となるプラットフォームを比較します。
評価項目としては、
-
必須機能への対応
-
外部システムとの連携
-
カスタマイズ方法
-
アプリ・APIの充実度
-
SEO機能
-
集客・マーケティング機能
-
決済
-
海外販売対応
-
サポート体制
-
セキュリティ
-
初期費用
-
月額費用
-
5年TCO
などを設定します。
特にShopifyを候補に含める場合は、標準機能だけではなく、アプリやAPIによってどこまで既存のEC-CUBE環境を置き換えられるかを確認することが重要です。
5-3. ステップ3:データ移行設計
EC-CUBE 乗り換えで特に慎重に進めたいのがデータ移行です。
対象としては、
-
商品情報
-
SKU
-
価格
-
在庫
-
カテゴリ
-
商品画像
-
顧客情報
-
注文履歴
-
ポイント
-
会員ランク
-
クーポン
-
レビュー
-
お気に入り
-
問い合わせ履歴
-
SEO情報
などがあります。
すべてのデータを移行する必要があるとは限りません。
たとえば注文履歴を何年間残すのか、旧会員データをどこまで引き継ぐのかなど、業務要件と個人情報管理の両面から移行範囲を決めます。
5-4. ステップ4:新プラットフォーム上での構築・連携実装
プラットフォームが決まったら、デザイン、商品ページ、カテゴリ、カート、決済、顧客管理などを構築します。
SaaS型では、テーマ、アプリ、APIを組み合わせて実装するケースが多くなります。
この段階で、EC-CUBEと同じ見た目を再現することだけを目標にすると、不要なカスタマイズが増える可能性があります。
新しいプラットフォームの特性を活かして、購入導線や商品検索、スマートフォン表示、コンテンツSEOなどを改善することも検討しましょう。
5-5. ステップ5:検証(QA・UAT・負荷試験)
本番公開前には、システムだけでなく業務全体を確認します。
-
商品閲覧から購入までのテスト
-
クーポン利用
-
決済
-
会員登録
-
ログイン
-
パスワード再設定
-
注文メール
-
出荷処理
-
キャンセル
-
返品
-
在庫連携
-
データ移行
-
リダイレクト
-
アクセス解析
-
広告計測
特にEC-CUBE 乗り換えでは、移行後のデータ件数だけではなく、実際の注文フローが正しく動作するかまで確認する必要があります。
5-6. ステップ6:切り替え(カットオーバー)
公開直前には、最終データ移行、DNS設定、リダイレクト設定、決済確認、在庫確認などを行います。
ECサイトのアクセスが多い時間帯に切り替えると、トラブル時の影響が大きくなるため、十分な準備を行ったうえで切り替え日時を設定します。
万が一問題が発生した場合に備えて、旧環境をすぐに参照できる状態や、ロールバック手順も事前に決めておきましょう。
5-7. ステップ7:公開後の運用と最適化
公開後は、移行が完了したからといってプロジェクトを終了しないことが重要です。
以下のKPIを継続的に確認します。
-
セッション数
-
自然検索流入
-
CVR
-
AOV
-
売上
-
リピート率
-
LTV
-
カート投入率
-
カート離脱率
-
ページ表示速度
EC-CUBE 乗り換えによって、集客経路や購入導線が変化する可能性があります。
特に公開後1〜3か月は、SEO流入やコンバージョンの変化を細かく確認し、必要に応じて商品ページやカテゴリページ、広告、メール、SNSなどを改善します。
5-8. 全体スケジュールの目安
|
フェーズ |
目安期間 |
|---|---|
|
現状棚卸し・要件整理 |
1〜2ヶ月 |
|
プラットフォーム選定(RFP〜契約) |
1〜2ヶ月 |
|
データ移行設計・構築・連携 |
3〜6ヶ月 |
|
検証・トレーニング |
1〜2ヶ月 |
|
切り替え・公開後の安定運用 |
1ヶ月〜 |
|
合計 |
6〜12ヶ月程度 |
小規模なECサイトであれば短期間で移行できる場合もありますが、基幹システムやWMSなど複数の外部システムと連携している場合は、半年から1年以上の期間を見込んだ方が安全です。
EC-CUBEでは商品・顧客・受注などのデータ移行が可能とされていますが、実際の移行ではデータ変換や検証も必要になります。
Shopify Plusは、多数の移行実績を持つパートナー企業と連携し、安全なリプレイスを支援します。
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独自要件が多く、フルスクラッチ開発も選択肢に入れる場合は、「フルスクラッチEC開発ガイド」で特徴や費用を確認できます。
フルスクラッチとは|EC開発の費用・期間・パッケージ比較を徹底解説
6. EC-CUBE乗り換えの費用相場と試算の考え方
EC-CUBE 乗り換えでは、初期構築費だけを見て判断すると、公開後のランニングコストとの差が見えなくなります。
そのため、初期費用、移行費、月額費用、保守費、アプリ費、運用工数などを含めたTCOで比較することが重要です。
6-1. 費用項目の内訳
|
コスト項目 |
内容 |
|---|---|
|
プラットフォーム導入費 |
新EC基盤の初期構築費・ライセンス費 |
|
データ移行費 |
商品・顧客・注文履歴のクレンジングと移行 |
|
カスタマイズ・連携開発費 |
テーマ・アプリ開発、基幹・WMS・CRM・MA等との連携 |
|
既存システム改修費 |
連携先システム側で必要な改修 |
|
教育・トレーニング費 |
運用担当者・CS担当者の教育 |
|
プロジェクトマネジメント費 |
社内外PMの工数 |
|
二重稼働コスト |
移行期間中の現行EC維持費 |
|
コンサルティング費 |
戦略・要件定義の外部支援 |
ShopifyなどのSaaS型へ移行する場合は、これらに加えてアプリ利用料や外部サービスの費用も確認しましょう。
6-2. 規模別の費用感の目安
|
事業規模 |
移行費用の目安 |
期間目安 |
|---|---|---|
|
小規模(月商〜数百万円) |
100〜500万円 |
3〜6ヶ月 |
|
中規模(月商数百万〜数千万円) |
500〜2,000万円 |
6〜9ヶ月 |
|
中〜大規模(月商数千万〜数億円) |
2,000万円〜 |
9〜18ヶ月 |
※一般的な相場感であり、実際の費用はサイト規模、データ量、外部連携、独自機能、デザイン、移行方法などによって変動します。
6-3. 現行運用継続コストとの比較
EC-CUBE 乗り換えを判断するときは、乗り換え費用だけを見てはいけません。
EC-CUBEを継続した場合に、今後発生する費用も同時に算出します。
-
バージョンアップ費用
-
保守費
-
サーバー費
-
セキュリティ対応費
-
脆弱性診断費
-
開発費
-
外部ベンダー費用
-
社内担当者の工数
-
新規施策が遅れることによる機会損失
特に重要なのが、社内担当者の工数です。
年間数百時間をECサイトの保守や調整に費やしている場合、その時間をマーケティングや新規事業へ振り替えられるかどうかも、乗り換えの投資効果として考える必要があります。
6-4. 5年TCO比較のフレーム
|
項目 |
EC-CUBE運用継続 |
新プラットフォーム乗り換え |
|---|---|---|
|
初期投資(移行費含む) |
0円〜 |
XXX万円 |
|
ライセンス・利用料(5年) |
0円〜 |
XXX万円 |
|
サーバー・インフラ費(5年) |
XXX万円 |
プラットフォーム含む or 別途 |
|
バージョンアップ・改修費(5年) |
XXX万円 |
アプリ・API中心で軽量化 |
|
セキュリティ対応費(5年) |
XXX万円 |
プラットフォーム側で対応 |
|
運用工数(5年・人件費換算) |
XXX万円 |
XXX万円 |
|
5年TCO合計 |
XXX万円 |
XXX万円 |
この表に自社の実数値を入れることで、経営層に対してもEC-CUBE 乗り換えの必要性や投資額を説明しやすくなります。
「移行費用がどの程度になるのか知りたい」「現行環境とのTCOを比較したい」という方は、ぜひ無料相談をご利用ください。
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乗り換え先を比較する前に、必要な機能や業務要件を整理する際は、「ECサイト要件定義ガイド」も参考にしてください。
ECサイト要件定義の進め方|RFP作成・要件定義書テンプレ・落とし穴
7. データ移行・SEO・業務移管で押さえるべきポイント
EC-CUBE 乗り換えでは、サイトを公開することよりも、公開後に売上や業務を安定させることが重要です。
特にデータ移行、SEO、業務オペレーションは、事前準備の不足が公開後のトラブルにつながりやすい領域です。
7-1. データ移行で見落としやすい論点
データ移行では、単純にCSVなどでデータを移すだけでは対応できないケースがあります。
-
パスワードの引き継ぎ
旧システムと新システムでパスワードの保存方式が異なる場合、既存会員にパスワード再設定を依頼する必要があります。
-
会員ランク・ポイント・クーポン
単純な数値だけでなく、付与・利用条件まで確認します。
-
注文履歴
何年分の注文履歴を移行するのか、顧客マイページでどこまで表示するのかを決めます。
-
商品画像
画像URLが変わる場合、商品ページや外部サービスへの影響も確認します。
-
個人情報
データ移行作業を誰が実施するのか、アクセス権限や作業記録をどう管理するのかも重要です。
7-2. SEOの引き継ぎ
EC-CUBE 乗り換えで特に注意したいのがSEOです。
URL構造が変わる場合、旧URLから新URLへの301リダイレクトを適切に設定します。
|
観点 |
対応 |
|---|---|
|
URL構造 |
旧URLから新URLへの301リダイレクトを全対象に設定 |
|
メタ情報 |
タイトル・ディスクリプション・OGPの移行 |
|
構造化データ |
商品・パンくず・組織情報のマークアップ整備 |
|
内部リンク |
旧サイトの内部リンクが新URLに張り替えられているか |
|
サイトマップ |
新サイトマップを Search Console に再登録 |
|
robots.txt / canonical |
旧サイトとの重複を防ぐ設定 |
SEOでは、リダイレクトだけ確認すればよいわけではありません。
主要な流入ページ、検索順位の高い商品ページ、被リンクが多いページなどを事前に洗い出し、移行後にアクセス数が落ちていないか確認します。
また、SEOは検索エンジンだけでなく、ECサイトの集客全体で考える必要があります。
自然検索、広告、SNS、メールマガジン、LINEなど、各チャネルからの流入先URLが変わる場合は、広告や外部リンクも更新しましょう。
7-3. 業務オペレーションの移管
EC-CUBE 乗り換えでは、システムだけでなく現場の業務も変わります。
-
受注処理
-
出荷指示
-
在庫管理
-
返品・キャンセル
-
顧客対応
-
商品登録
-
クーポン発行
-
メール配信
-
広告計測
-
売上集計
特に管理画面が変わると、これまで数分でできていた作業に時間がかかることがあります。
公開前に実際の担当者が新環境を操作し、業務シナリオに沿ってリハーサルを行いましょう。
7-4. 切り替え前後のチェックリスト
|
項目 |
切り替え前 |
切り替え当日 |
切り替え後 |
|---|---|---|---|
|
データ最終同期 |
○ |
○ |
- |
|
DNS切り替え |
- |
○ |
- |
|
301リダイレクト稼働確認 |
○(事前) |
○ |
○ |
|
決済動作確認 |
○(テスト) |
○ |
○(実取引) |
|
検索エンジン側設定 |
○(サイトマップ等) |
- |
○(インデックス確認) |
|
KPIモニタリング |
- |
○ |
○(継続) |
|
CS対応体制 |
○ |
○ |
○ |
「データを正しく移行できるか不安」「SEOや業務への影響を抑えたい」という方は、ぜひ専門家にご相談ください。
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EC-CUBEからの乗り換えにかかる構築費用や方式別の相場については、「ECサイト構築費用ガイド」をご覧ください。
ECサイト構築費用の完全ガイド|方法別相場・内訳・TCOを解説
SEOでは、リダイレクトだけ確認すればよいわけではありません。
主要な流入ページ、検索順位の高い商品ページ、被リンクが多いページなどを事前に洗い出し、移行後にアクセス数が落ちていないか確認します。
また、SEOは検索エンジンだけでなく、ECサイトの集客全体で考える必要があります。
自然検索、広告、SNS、メールマガジン、LINEなど、各チャネルからの流入先URLが変わる場合は、広告や外部リンクも更新しましょう。
7-3. 業務オペレーションの移管
EC-CUBE 乗り換えでは、システムだけでなく現場の業務も変わります。
-
受注処理
-
出荷指示
-
在庫管理
-
返品・キャンセル
-
顧客対応
-
商品登録
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クーポン発行
-
メール配信
-
広告計測
-
売上集計
特に管理画面が変わると、これまで数分でできていた作業に時間がかかることがあります。
公開前に実際の担当者が新環境を操作し、業務シナリオに沿ってリハーサルを行いましょう。
7-4. 切り替え前後のチェックリスト
「移行で失敗したくない」「現在の計画に抜け漏れがないか確認したい」という方は、ぜひ無料相談をご活用ください。
Shopify Plusは、高い拡張性と標準機能を活用し、持続的なEC成長を支える基盤として活用されています。
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移行先を選ぶ際は初期費用だけでなく、保守・サーバー・アプリなどを含むランニングコストも比較することが重要です。
ECサイトのランニングコスト完全ガイド|内訳・相場・TCO比較を徹底解説
9. 乗り換えを成功に導くための5つのポイント
9-1. 乗り換えの目的を1〜2行で言語化する
EC-CUBE 乗り換えの目的を明確にします。
たとえば、
ECサイトの保守負担を減らしながら、新商品の展開やマーケティング施策を迅速に実行できる環境を整える。
といった形です。
目的が明確になれば、不要な機能を削る判断もしやすくなります。
9-2. 完成形を一度に作ろうとしない
現行サイトの全機能を完全再現したうえで、新機能まで一度に追加すると、予算・スケジュールともに膨らみやすくなります。
まずはEC運営に必要な最低限の機能で公開し、その後に改善する方法も有効です。
特にSaaS型ECでは、アプリや外部サービスを後から追加できる場合もあるため、段階的な拡張を前提に設計すると運用しやすくなります。
9-3. パートナー選定はプラットフォーム選定とセットで行う
EC-CUBE 乗り換えでは、どのプラットフォームを選ぶかと同じくらい、誰が移行を支援するかが重要です。
確認したい項目は、
-
同規模ECの移行実績
-
データ移行の実績
-
外部システム連携の経験
-
SEO移行の知見
-
Shopifyなど候補プラットフォームへの理解
-
公開後の運用支援体制
などです。
9-4. データとSEOは「事前対策」で守る
データ移行とSEOは、公開後に問題が発覚すると修正に時間がかかります。
そのため、
-
移行前バックアップ
-
移行データの件数確認
-
サンプルデータの検証
-
URL一覧の作成
-
301リダイレクトテスト
-
Search Console確認
-
アクセス解析設定
-
広告コンバージョン計測
まで事前に準備しておきます。
9-5. ローンチを「終点」ではなく「起点」と捉える
EC-CUBE 乗り換えの目的は、ECサイトを公開することではありません。
公開後に、
-
SEO流入を増やす
-
CVRを改善する
-
客単価を上げる
-
リピート購入を増やす
-
メールやLINEなどCRM施策を強化する
-
広告効果を改善する
といった事業成果につなげることが重要です。
そのため、公開後3〜6ヶ月の改善計画まで含めて移行プロジェクトを設計しましょう。
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EC-CUBEから移行する際のURL変更やリダイレクト、検索順位への影響については、「ECサイトSEOガイド」も参考にしてください。
ECサイトSEOの完全ガイド|テクニカル・コンテンツ・内部リンクの実践戦略
まとめ
EC-CUBE 乗り換えは、単純なECシステムの変更ではありません。
現在のECサイトに必要な機能、運用体制、開発コスト、セキュリティ対応、集客施策、今後の事業計画をまとめて見直す機会です。
EC-CUBEを継続する場合も、ShopifyなどSaaS型ECへ移行する場合も、重要なのは自社の事業や運用体制に適した環境を選ぶことです。
特にEC-CUBE 乗り換えを検討する際は、現在のサイトをそのまま別のプラットフォームへ移すことだけを考えるのではなく、不要な機能や業務を整理し、これから必要になる機能を優先することが重要です。
EC-CUBE乗り換えを成功させる5つのポイント
-
乗り換えの目的を1〜2行で言語化する
何のためにEC-CUBE 乗り換えを行うのかを明確にし、プロジェクト全体の判断軸を統一します。 -
現状運用の棚卸しを丁寧に行う
機能、データ、外部連携、業務フロー、集客施策まで整理し、移行対象と改善対象を明確にします。 -
5年TCOで投資判断する
初期の移行費用だけでなく、保守費、サーバー費、アプリ費用、人件費、機会損失などを含めて比較します。 -
データ移行とSEO引き継ぎを事前対策で守る
顧客・商品・注文データだけでなく、URL、メタ情報、内部リンク、アクセス解析、広告計測まで確認します。 -
ローンチを起点とした運用・改善設計を組む
公開後3〜6ヶ月のKPIと改善施策まで計画し、乗り換えによる効果を継続的に検証します。
最初の一歩を踏み出そう
EC-CUBE 乗り換えを検討するとき、いきなりプラットフォームを決める必要はありません。
まずは現在のEC-CUBE環境について、どの機能を利用しているのか、どの業務に時間がかかっているのか、年間でどれだけ保守・開発費が発生しているのかを整理しましょう。
そのうえで、EC-CUBEを継続する場合と、Shopifyを含むSaaS型ECへ移行する場合の費用・機能・運用体制を比較すると、自社に適した方向性が見えやすくなります。
EC-CUBE 乗り換えは、システムを新しくするだけでなく、EC事業の運営方法そのものを見直す機会にもなります。
「EC-CUBEからShopify・Shopify Plusへ移行したい」「SaaS化によるメリットを知りたい」「そもそも今乗り換えるべきか判断したい」「移行費用やROIを試算したい」という方は、ぜひ専門家にご相談ください。
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EC-CUBEで実現していた独自機能を移行先でも再現する場合は、「ECカスタマイズガイド」で拡張方法を確認しておきましょう。
ECサイトのカスタマイズ完全ガイド|費用相場・独自機能・拡張性を徹底解説
参考文献
-
経済産業省『令和6年度 電子商取引に関する市場調査』2025年(https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/ie_outlook.html)
-
経済産業省『令和5年度 電子商取引に関する市場調査』2024年(https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/ie_outlook.html)
-
Google『The Need for Mobile Speed』2018年(https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-strategies/app-and-mobile/mobile-page-speed-new-industry-benchmarks/)
-
EC-CUBE公式サイト(https://www.ec-cube.net/)
-
Baymard Institute “41 Cart Abandonment Rate Statistics” 2025年(https://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate)
-
PCI Security Standards Council ‘PCI DSS v4.0’(https://www.pcisecuritystandards.org/)




