すべてのデータについては、The Entrepreneur Effectをご覧ください。
いま、世界中で新たな起業家が次々と生まれています。Shopifyでは、数百万の起業家が何十億もの商品を販売しています。その一つひとつの取引から、リアルタイムのコマースに関する何兆ものデータポイントが生まれています。
そこから見えてくるのは、AIによって起業家ができることが広がり、ビジネスを始めるための障壁が下がるなかで、より多くの人が起業に踏み出しているということです。そして、ビジネスを立ち上げる人が増えるほど、そのインパクトは、雇用や地域社会、さらには経済全体へと広がっていきます。
2025年7月から2026年6月までの1年間に、Shopifyを利用する日本の事業者は、以下の経済活動と雇用を支えました。
3.4兆円の経済活動:1時間あたり3億8,400万円に相当し、2022年から172%増加しています。
約15万2,000人の雇用を支援:2022年から173%増加しています。
グローバルでは、Shopifyのエコシステムが生み出した経済活動は1.2兆ドルに達し、2022年から110%増加しました。また、960万人の雇用を支え、2022年から193%増加しています。こうした起業の広がりは、Shopifyのエコシステムだけにとどまりません。米国国勢調査局によると、米国では起業家によって設立されるビジネスの数が過去最高水準に達しています。また、グローバル・アントレプレナーシップ・モニター(GEM)も、世界的にスタートアップ活動が高い水準にあることを報告しています。
世界はより多くの起業家を必要としています。そしていま、実際に起業するチャンスを手にする人が増えています。
The Entrepreneur Effectとは?
「The Entrepreneur Effect」とは、一人の起業家がビジネスを始めることで生まれる、大きな波及効果を表す言葉です。一つのビジネスから、雇用が生まれ、富が生まれ、消費者の選択肢が広がり、新たな機会が生まれる。その効果は、従業員やサプライヤー、地域社会、そして経済全体へと広がっていきます。この考え方は、「地域内乗数効果」と呼ばれる現象にも通じています。スモールビジネスによって生み出された資金は、その地域にとどまり、地域内で繰り返し使われる傾向があります。それによって、さらなる富や雇用が地域に生み出されます。
起業家精神の研究で知られる経済学者David Audretschは、次のように述べています。「起業家は、私たちを未来へと導いてくれる存在である」「起業家は、アイデアが生まれた場所から、人々が実際にその価値を認める場所へとアイデアを届ける橋渡し役を果たす。ほかの人が踏み込もうとしなかった場所へ、あえて足を踏み入れる存在でもある」
「The Entrepreneur Effect」は、世界で広がる起業家精神が社会や経済にどのような影響をもたらしているのかを、Shopifyの最新データから明らかにするものです。そこから見えてくるさまざまなトレンドには、一つの共通点があります。それは、かつて起業を難しくしていた多くの障壁を、テクノロジーの力によって乗り越えやすくなっているということです。
AIは起業家の可能性を広げる
AIは、ビジネスの立ち上げをより多くの人にとって手の届くものにし、創業者が専門家チームを持つかのように力を発揮できるようにしています。しかし、AIがビジネスを築く人々にもたらすメリットはこれだけではありません。
AIチャットを通じて厳選した商品を提案する「エージェンティック・コマース」は、人気や広告費だけを基準にするのではなく、関連性に基づいて商品を表示することで、あらゆる規模のマーチャントにメリットをもたらすことが証明されています。AI経由での売上の75%は、上位100カテゴリー以外の商品から生まれており、特定のニーズに応える商品が、まさにそれを求めている顧客に届いていることを示しています。
すなわち、メリットは2つあります。AIツールによって起業家がビジネスを立ち上げやすくなること、そしてエージェンティック・コマースによって、起業家が提供する商品を求めている顧客を見つけやすくなることです。AIが起業家にもたらすメリットに関するその他の統計データは、こちらからご覧いただけます。
起業を、もっと身近な選択肢に
かつて、自分で商いを営むことは、ごく身近な働き方の一つでした。町には鍛冶屋や肉屋、パン屋など、それぞれの専門性を生かして商売を営む人々がいました。しかし工業化が進むにつれて、企業に雇用されて働くことが一般的になっていきます。一方で、自らビジネスを始め、競争していくためには、専門的なスキルや時間、資金、立地、そして顧客へリーチする手段など、さまざまな条件が必要になりました。
Shopifyは20年間にわたり、こうした障壁を取り除き、起業を再び誰もが選択できる身近なキャリアの一つにすることを目指してきました。そして今、AIがその変化をさらに加速させています。
スキル:SidekickのようなAIツールによって、起業家はこれまで持っていなかった専門知識にもアクセスしやすくなっています。
時間:Shopifyの新規マーチャントの半数は、ストアを立ち上げてから約3週間で初めての売上を上げています。また2022年と比較すると、ストア立ち上げから1日以内に売上を上げるストアの数は43%増加しています。
資金:78%のマーチャントが、外部の人材を雇うことなく自らストアを構築しています。また、41%が1商品だけでストアを立ち上げています。ビジネスを始めるために、必ずしも多額の初期投資や大量の商品を用意する必要はありません。
地理的な制約:日本の地方から生まれる越境売上は2019年の4.4倍に拡大し、日本全体の越境売上も2022年から164%増加しました。いまや、どこにいてもビジネスを立ち上げ、世界中の顧客に商品を届けることができます。
顧客へのリーチ:AIは起業家と顧客をつなぐ新たな仲介役となり、自分の商品をまさに求めている顧客に発見してもらえる可能性を広げています。
その他のデータは、「The Entrepreneur Effect」でご覧いただけます。
起業は誰にでも開かれている
Shopifyを利用するマーチャントには、ものづくりをする人、アーティスト、スタートアップの創業者、スモールビジネスのオーナーなど、さまざまな人がいます。その姿は違っていても、共通しているものがあります。それは、自分ならではの何かを生み出したいというアイデアを持ち、それを実現するために一歩を踏み出す起業家としてのマインドセットです。Shopifyが「起業家」という言葉を使うとき、そこにはこうしたすべての人々と、その一人ひとりが追い求める何百万もの夢が含まれています。
ローカルからグローバルへ
「The Entrepreneur Effect」を象徴するものの一つが、地域で生まれた商品が、国境を越えて世界中の顧客へ届くようになったことです。いまや、ビジネスを始める場所が、商品の販売先を決める時代ではありません。
京都には、美しいものを生み出す技術を受け継いできた多くの伝統工芸の職人がいます。しかし、優れた商品を作る技術があっても、自ら海外への販路を持っているとは限りません。Thomas Bertrandが手がける弁当箱の販売会社Bento&Coは、そうしたギャップを埋めるために設立されました。京都の職人が生み出す商品を、世界中の顧客へ届けるためです。
「私たちは非常に伝統的なものを販売し、それにまつわるストーリーを伝え、商品を世界中へ輸出しています」とThomasは話します。Bento&Coが扱う中には、京都で何百年にもわたり受け継がれてきたものづくりから生まれた商品もあります。Thomasは、それらの商品とその背景にあるストーリーを、世界中の顧客へ届ける仕組みを築きました。
起業という、もう一つのキャリア
より多くの人が起業への一歩を踏み出すことで、その影響は次々と広がっていきます。ビジネスを立ち上げる。初めての商品を販売する。雇用を生み出す。サプライヤーと取引する。そして、世界中のさまざまな場所で新たな経済活動を生み出していく。
何かを生み出したいという思いは、人が本来持っているものです。そして、その思いを実際のビジネスへと変えるための手段が、これほど身近になった時代はありません。起業は、一部の特別な人だけのものではありません。誰にとっても身近なキャリアの選択肢になり得ると同時に、社会や経済に大きなインパクトをもたらす可能性を持っています。
今まさに、起業の黄金時代が到来しています。
Shopifyのデータセットの全体像や調査方法、そしてデータの背景にある多くの起業家たちのストーリーについては、「The Entrepreneur Effect」をご覧ください。経済的影響に関するデータの対象期間は、2025年7月1日から2026年6月30日までです。通貨の換算には、2026年6月30日時点の為替レートを使用しています。




