XMLサイトマップは、サイト内にどんなページがあるのかを、Google(グーグル)などの検索エンジンに伝えるためのファイルです。大規模なウェブサイトや構造が複雑なウェブサイトの場合、階層が深いページや内部リンクのつながりが薄いページはクローラーに見落とされてしまうケースがあります。XMLサイトマップを設置してページの存在を伝えることで、効率的なクロールを促すことができます。
本記事では、XMLサイトマップの意味や重要性、種類を解説します。作成方法やGoogleへの送信方法も紹介しているので、クロールやインデックスの改善に役立ててください。

XMLサイトマップとは
XMLサイトマップとは、ウェブサイトで公開しているページのURLを、XML形式(タグを使ってデータの構造を表すテキスト形式)で一覧にしたファイルのことです。このファイルを設定することで、サイト内にどのようなページがあるのかを検索エンジンのクローラーに伝えられ、ページがクロールされやすくなります。
ファイルには、各ページのURLのほか、最終更新日や更新頻度といった付加情報も書き込めます。こうした情報を追加することで、更新された情報を優先的にクロールしてもらえる可能性が高まり、検索結果に反映されるまでの時間が短縮されることがあります。
XMLサイトマップの例
XMLサイトマップは、多くの場合「https://自社ドメイン/sitemap.xml」のようなURLにあり、ブラウザで開くと中身を確認できます。
以下は、ブラウザで表示されるXMLサイトマップの例です。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<sitemapindex xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<sitemap>
<loc>https://www.example.com/sitemap_products_1.xml</loc>
<lastmod>2025-06-15</lastmod>
</sitemap>
<sitemap>
<loc>https://www.example.com/sitemap_pages_1.xml</loc>
<lastmod>2025-06-10</lastmod>
</sitemap>
<sitemap>
<loc>https://www.example.com/sitemap_collections_1.xml</loc>
<lastmod>2025-06-12</lastmod>
</sitemap>
<sitemap>
<loc>https://www.example.com/sitemap_blogs_1.xml</loc>
<lastmod>2025-06-14</lastmod>
</sitemap>
</sitemapindex>
このサイトの場合、親サイトマップ(サイトマップインデックス)と子サイトマップで構成されています。親サイトマップとは複数のXMLサイトマップをまとめて管理するためのファイルで、子サイトマップとは同じ種類のページのURLをまとめた個別のXMLファイルです。
<sitemapindex>は、検索エンジンにこのサイトには複数のサイトマップがあることを示しており、その中にある<sitemap>は子サイトマップを示しています。「sitemap_products_1.xml」には商品ページ、「sitemap_pages_1.xml」には固定ページ、「sitemap_blogs_1.xml」にはブログ記事のURLがまとめられています。それぞれの<loc>には各サイトマップのURLが書かれています。
商品数の多いネットショップなどでは、このように親子に分けた構成が使われるケースが一般的です。

XMLサイトマップが重要な理由
重要なページを検索エンジンに見つけてもらいやすくなる
XMLサイトマップがあると、ほかのページからリンクされていない重要なページも、検索エンジンに見つけてもらいやすくなります。
クローラーは普段、リンクをたどってページを見つけています。ECサイトでは、特集ページや期間限定セールのLPなど、内部リンクが十分に張られていないページが発生しやすく、クローラーに見落とされる場合があります。
商品ページやコレクションページ、ブログ記事などの重要なページのURLをサイトマップに載せておけば、クローラーがこれらのページを把握しやすくなります。
新しいページや更新されたページを伝えやすくなる
XMLサイトマップは、新しく公開したページや更新したページを検索エンジンに知らせる手段になります。サイトマップの<lastmod>(最終更新日)を正確に保っておくことで、ページの更新をGoogleに伝えやすくなり、効率的なクロールを促せます。
Shopify(ショッピファイ)のようなCMSなら、ページの公開と同時にサイトマップも自動で更新されるため、手動でサイトマップを更新する手間が省けます。
インデックスさせたいページを絞り込める
XMLサイトマップを作成することで、サイト内のURLを見直し、インデックスさせたいページを整理できます。重複しているURLを確認して、正規URL(内容が同じページのうち、代表として扱ってほしいURL)のみを記載すれば、どのページを検索結果に表示させたいのかをGoogleに伝えられます。
ECサイトのSEOでよく問題になるのが、「https://example.com/collections/all?sort_by=price」のような並び替え用のURLや、「https://example.com/search?q=〇〇」のような検索結果ページです。こうしたURLパラメータ付きのページは、中身がほぼ同じ重複コンテンツになりやすいです。そのためサイトマップには含めず、canonicalタグ(正規URLを検索エンジンに伝えるタグ)を設定して正規URLを明確にするなど、URLを適切に整理することが重要です。
古いページや不要なページが見直しやすくなる
サイトマップを定期的に見返すと、販売を終えた商品のページや過去のキャンペーンページ、内容が重複したカテゴリページなど、長く運営するうちにたまった不要なページに気づけます。こうしたページがサイトマップに残ったままだと、クローラーが不要なページにリソースを使ってしまい、重要なページのクロールが遅れる場合があります。
サイトマップのURLを確認していくと、「今もインデックスしてほしいページか」「301リダイレクト(新しいURLへ恒久的に転送する設定)で別のページへ移すべきか」「noindex(検索結果に表示させない指定)を設定すべきか」などを判断しやすくなります。不要なページを減らせば、クロールバジェット(検索エンジンがサイトのクロールに割ける時間やリソース)を有効に使えるほか、サイト全体の評価にもよい影響を与える可能性があります。

XMLサイトマップの種類
画像サイトマップ
画像サイトマップは、サイト内の画像の情報を検索エンジンに伝えるサイトマップです。ほかの方法では見つけにくい画像もGoogleに伝えられるため、商品写真やブランドのイメージ写真をGoogle画像検索に表示させたいときに役立ちます。
ファッションやコスメ、インテリア、食品のように、写真が購入の決め手になりやすい業種では、画像検索からの訪問者を増やす手段になります。
動画サイトマップ
動画サイトマップは、商品紹介や使い方の解説、ブランドストーリーなどの動画を、検索エンジンにインデックスしてもらいやすくするサイトマップです。
たとえばYouTube(ユーチューブ)にアップした動画を自社サイトに埋め込んでいる場合、そのページを動画サイトマップに含められます。ホテルや旅行、飲食、ブライダルなど、世界観を伝えるために動画を活用している企業のサイトで特に役立ちます。
Googleニュースサイトマップ
Googleニュースサイトマップは、ニュース記事や報道記事向けのサイトマップです。設定することで、最新記事がGoogleニュースに表示されやすくなります。ただし、「過去2日以内に公開した記事のみを含められる」など、一般的なXMLサイトマップとは異なるルールがあります。
モバイルサイトマップ
モバイルサイトマップは、もともとフィーチャーフォン(従来型の携帯電話)向けの専用ページを検索エンジンに伝えるために使われていたサイトマップです。
現在は、画面の大きさに合わせてレイアウトが変わるレスポンシブデザインが主流であり、モバイル専用ページを用意していない場合がほとんどです。そのため、専用のモバイルサイトマップを作る必要はあまりないでしょう。
hreflangサイトマップ
hreflangサイトマップは、言語や地域ごとに用意したページの対応関係を検索エンジンに伝えるサイトマップです。越境ECや多言語ECでは、特に重要になります。
「/jp/」「/en/」「/fr/」のようにURLで言語を分ける場合も、言語ごとに別のドメインやサブドメインを使う場合も、hreflangを指定できます。たとえば、Shopifyで運営されているファミリアのサイトマップ「https://familiar.co.jp/sitemap.xml」には、英語サイト用の「/en」が付いたサイトマップも含まれています。
Googleのサイトマップ仕様に沿ってhreflangを正しく指定すると、検索する人の言語や地域に応じたページが検索結果に表示されやすくなります。

XMLサイトマップを作成する方法
CMSで自動生成する
ShopifyやWordPress(ワードプレス)など多くのCMSは、XMLサイトマップを自動で作る機能を標準で備えています。WordPressの場合、バージョン5.5以降は標準機能で「/wp-sitemap.xml」にサイトマップが生成されます。
Shopifyでは、オンラインストアを公開すると「/sitemap.xml」が自動で生成され、商品(Products)、コレクション(Collections)、固定ページ(Pages)、ブログ記事(Blogs)の子サイトマップにリンクします。新しい商品や記事を追加するたびにサイトマップも自動で更新されるため、専門知識がなくても更新漏れや設定ミスが起きにくいのが利点です。
プラグインやアプリで生成する
CMSの標準機能で作れないサイトマップが必要なときは、プラグインやアプリを使う方法があります。WordPressなら「Yoast SEO」などのプラグインが、サイトマップ作成ツールとして広く使われています。Shopify App Store(ショッピファイアプリストア)にも、サイトマップを作成できるSEO系のアプリが複数あります。
こうしたプラグインやアプリでは、画像サイトマップや動画サイトマップといった拡張サイトマップを作れる場合があります。
Shopifyの場合は、まず標準のsitemap.xmlで足りるかを確認し、テーマやアプリで追加の対応が必要なときだけアプリの導入を検討するのがおすすめです。
手動で作成する
手作業での作成は、ページ数が少なく更新もほとんどない小規模なサイトに適した方法です。使用するタグは以下のとおりです。
- <urlset>タグ:ファイルの規格やプロトコルを示す
- <url>タグ:特定のページに関する情報であることを示す
- <loc>タグ:ページのURLを伝える
- <lastmod>タグ:<loc>で指定されたページの最終更新日を示す
メモ帳などのテキストエディタで、1行目に使用するXMLのバージョンと文字コード(UTF-8)を記述し、<urlset>でこのファイルが従っているプロトコル標準を指定します。<loc>に「https://」から始まるURLを、<lastmod>に最終更新日を書き、<url>で囲みます。書き終えたら、ファイル名をsitemap.xml、文字コードをUTF-8にして保存します。
記述例は以下のとおりです。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<url>
<loc>https://www.example.com/foo.html</loc>
<lastmod>2022-06-04</lastmod>
</url>
</urlset>
ただし手作業では、ページを追加したり削除したりするたびにファイルを書き換える必要があり、URLが増えるほど管理の手間も大きくなる点には注意が必要です。

XMLサイトマップをGoogleに送信する方法
1. Google Search Consoleに登録する
サイトマップの送信には、Googleが無料で提供しているGoogle Search Console(GSC)を使います。初めて使う場合は、「search.google.com/search-console/」にアクセスして利用を始めましょう。
GSCでは、まず「プロパティを追加」で自社サイトを登録します。登録すると、サイトマップの送信のほか、検索キーワードや表示回数、クリック数、インデックスのエラーなど、サイト運営に役立つ情報を確認できます。サイトマップは、左側のメニューにある「サイトマップ」から送信、管理します。
2. サイトの所有権を確認する
GSCでサイトマップを送信するには、先にサイトの所有権を確認する必要があります。主な確認方法は次のとおりです。
- DNSレコードを追加する(ドメインの管理画面に確認用の文字列を登録する)
- HTMLファイルをサーバーにアップロードする
- HTMLタグ(メタタグ)をサイトに埋め込む
- Googleアナリティクスのトラッキングコードを利用する
- Googleタグマネージャーを利用する
ドメイン全体をまとめて登録する場合は、DNSレコードを使って所有権を確認します。また、Shopifyでは、ドメインの管理画面を自分で開ける場合、DNSレコードでの確認がおすすめです。テーマのコードに貼るHTMLタグは、テーマを変えると貼り直しが必要になるためです。
サイトの管理を外部の開発会社に任せている場合は、運営者と技術担当者が協力して進めましょう。確認用のDNSレコードやタグを残しておけば、再度所有権を確認する必要はありません。
3. サイトマップのURLを送信する
所有権を確認できたら、GSCの左側のメニューで「サイトマップ」を選び、「新しいサイトマップの追加」にサイトマップのURLを入力して送信します。
サイトマップのURLはCMSやツールによって違うため、実際のURLをブラウザで確かめてから入力しましょう。Shopifyのような標準的な構成なら、入力するURLは次のような形です。
https://example.com/sitemap.xml
送信後、ステータスが「成功しました」になるまで、時間がかかる場合があります。また、送信したあとすぐにクロールやインデックス登録が行われるとは限りません。
サイトマップが更新されるたびに送信し直す必要はありません。Googleは送信済みのサイトマップを定期的に読み込み直すため、通常は一度送信しておけば問題ありません。サイトマップを大幅に変更した場合やサイトマップのURLを変更した場合は、新しいURLを再送信します。
まとめ
XMLサイトマップは、サイト内にどのようなページがあるのかを検索エンジンに伝え、クロールやインデックス登録をスムーズにするためのファイルです。
XMLサイトマップはSEO対策の下準備にあたり、これだけで検索順位が上がるわけではありません。それでも、クロールとインデックス登録の条件を満たしておけば、コンテンツ作りや商品企画に取り組んだ成果が検索結果に反映されやすくなります。
まずは自社ストアのsitemap.xmlをブラウザで確認し、Google Search Consoleへの登録を済ませるところから始めてみましょう。Shopifyなら、ストアを公開するだけでXMLサイトマップが自動で生成されます。無料体験も実施していますので、ぜひご活用ください。
XMLサイトマップに関するよくある質問
Shopifyでサイトマップを作成するには?
Shopifyでは、オンラインストアを公開すると自動的にhttps://ストアドメイン/sitemap.xmlが作成されるため、一からサイトマップを作成する作業は不要です。
XMLサイトマップとHTMLサイトマップの違いは?
XMLサイトマップは検索エンジン向けに作成されるテキストファイルであるのに対し、HTMLサイトマップはユーザー向けに作成されるナビゲーション用のWebページです。HTMLサイトマップはページの構造をテキストリンクで示し、サイトビジターがサイト内を探索しやすくすることを目的としています。
XMLサイトマップをGoogleに送信するには?
Google Search Consoleを使って、以下の手順で送信するのが一般的です。
- Google Search Consoleにサイトをプロパティとして登録する
- DNSレコードやHTMLタグなどの方法で所有権を確認する
- 左メニューの「サイトマップ」からsitemap.xmlのURLを入力して送信する




