かなり前に設定していた打合せの予定をスマホからの通知のおかげで忘れずにすんだ、といった経験はありませんか?スケジュール管理アプリには、紙のカレンダーや手帳にはない多くの利点があります。とはいえ、アプリの種類が多すぎて選択に迷うこともあるかもしれません。
本記事では、スケジュール管理に役立つおすすめアプリを紹介します。自分や職場に合ったスケジュール管理アプリを選ぶために、ぜひ参考にしてください。
おすすめのスケジュール管理アプリ14選
1. Google カレンダー
共有可能なオンラインカレンダー
Google(グーグル)カレンダーは、個人の予定管理やチームでのスケジュール共有、会議の効率化など幅広い機能に対応するカレンダーアプリです。Googleアカウントに紐づき、Gmail(ジーメール)、Google Meet(ミート)、GoogleドライブなどのGoogleアプリともシームレスに連携できる点が特徴です。これにより、たとえばカレンダー共有機能で上司の予定を確認してから、会議を設定すると同時にウェブ会議用のURLをメールで送信する、といった調整を簡単に行うことができます。
利用環境:PC/タブレットのブラウザ、スマートフォンアプリ(iPhone、Android)
主な機能
- 会議と予定のスケジュール設定
- タスク管理
- スケジュールを共有
- 複数のカレンダーを作成
費用プラン:基本的な機能は無料。スケジュール予約の高度な機能を利用する場合はGoogle WorkspaceのStarterプラン(月額800円~)の契約が必要
2. Lifebear
カレンダーと手帳でスケジュール管理
Lifebear(ライフベア)は、カレンダー・ToDo・ノート・日記をひとつにまとめた手帳アプリです。予定の種類に応じた色分けやスタンプで見やすくカスタマイズできるほか、議事録も作成できるノート機能や、1日1つの記録を残せる日記機能を備えています。Googleカレンダーと同期して仕事とプライベートの予定を調整することもできます。
利用環境:PC/タブレットのブラウザ、スマートフォンアプリ(iPhone、Android)
主な機能
- カレンダー機能
- ToDoリストの登録
- ノート/日記の作成
- スタンプや着せ替えで自分好みのデザインにカスタマイズ
- 画像、写真の貼付(カレンダー、ToDo、ノート/日記)
費用プラン:無料プランのほか、広告非表示やウィジェット機能などが追加されたベーシックプラン(月額360円)、過去50年分のスケジュール検索なども可能になるプレミアムプラン(月額600円~)
3. TimeTree
スケジュールや予定を家族や友人と共有
TimeTree(タイムツリー)は、複数の相手と予定を共有できるカレンダーツールです。「家族」「友人」「同僚」などのグループごとにカレンダーを設定でき、メンバーの誰かが更新した予定は他のメンバーに通知されます。また、グループ内のチャットや写真共有などの機能もあります。ビジネス利用では、公開カレンダーにイベントやキャンペーンの日程などを登録することで、フォロワーの予定に表示されるため告知ツールとして活用することができます。
利用環境:PC/タブレットのブラウザ、スマートフォンアプリ(iPhone、Android)
主な機能
- カレンダーの共有
- 予定の変更をメンバーへ自動連絡
- 外部カレンダーのデータ取り込み
- 共有アルバムの作成
- 日程が未定のToDoリストやメモの作成、共有
- 予定ごとのチャット
費用プラン:無料版、広告費表示やファイル添付機能が追加されたプレミアムプラン(月額300円~)
4. Myカレンダー
シンプルで簡単に使えるカレンダー
Myカレンダーは、見やすさを重視したシンプルなデザインで、アカウント連携なしで利用できるカレンダーアプリです。カラーテーマは21色が用意されており、写真を背景の壁紙として設定することもできます。なお、予定の共有やGoogleカレンダー等との同期機能はありません。
利用環境:スマートフォンアプリ(iPhone、Android)
主な機能
- 大きくて見やすいカレンダー
- 充実したウィジェット
- 好きな写真を壁紙に設定
- テーマカラーやアイコンの種類が豊富
- 複数日の一括登録や履歴の再利用など予定を登録しやすい仕組み
費用プラン:無料、広告非表示やテーマカラーが追加されたプレミアムプラン(月額380円~)
5. シンプルカレンダー
シンプルで必要機能を揃えたカレンダー
シンプルカレンダーは、Myカレンダーと同じ株式会社コモレビが提供するカレンダーアプリです。簡単で使いやすく、好みのデザインにカスタマイズできることはMyカレンダーと同様ですが、シンプルカレンダーはiCloudやGoogleカレンダーのアカウントを利用してデータを同期できることが大きな違いとなります。
利用環境:PC/タブレットのブラウザ、スマートフォンアプリ(iPhone、Android)
主な機能
- 文字サイズ調整などにより見やすいカレンダー
- 月表示、週表示、日表示の切り替え
- 週始まりの曜日を好みに応じて設定可能
- iCloud、Googleカレンダーのみにデータを保管
費用プラン:無料、1回の買い切りで広告非表示が可能(1,480円)
6. ジョルテ
紙の手帳の使いやすさを追求した多機能カレンダーアプリ
ジョルテは紙の手帳のような使いやすさと、デジタルならではの便利で多彩な機能を搭載したカレンダー&システム手帳アプリです。もっとも多機能なカレンダーアプリを謳っており、好みのデザインへのカスタマイズ、プライベート用と仕事用のカレンダー切り替え、スケジュール共有による予定の調整などが容易に行えます。
利用環境:PC/タブレットのブラウザ、スマートフォンアプリ(iPhone、Android)
主な機能
- 背景、フォント、アイコンなどを自分好みにカスタマイズ
- 仕事用、プライベート用など目的別のカレンダーをワンタップ表示切り替え
- 六曜・和暦・祝祭日・旧暦の表示
- 予定 / ToDoのプッシュ通知機能
- 日記機能で日々の記録を写真と共に保存
- ジョルテストアから好みのアイコン、着せ替え、壁紙などをダウンロード
費用プラン:無料プラン、カレンダー追加などの機能が追加されたジョルテプラス(年額480円~)、さらに多機能なジョルテプレミアム(年額3,000円~)
7. TickTick
生産性向上に効果的なカレンダーツール
TickTick(ティックティック)は、シンプルな操作でToDoリストとスケジュールの管理が可能なアプリです。タスクを重要性と緊急度で分類できるタイムマネジメントツールや、作業と休憩を切り分けることで集中力を維持しやすくなるポモドーロタイマーなど、業務効率化や生産性向上をサポートする機能を備えています。
利用環境:iOS / Android / Windows / mac OS /Linux 用アプリ、各種ブラウザ(Web版)
主な機能
- あらゆる端末で同期可能(Web、Android、Wear OS Watch、iOS、Mac、PCなど)
- 音声入力などを活用し素早くタスクとメモを作成
- スケジュール、タスクなどの機能をウィジェットとして設定
- 付属のポモドーロタイマー機能で作業時間を管理
- 習慣トラッカーで設定した目標を習慣化
費用プラン:無料プラン、作成可能リスト数の拡張などが追加されるプレミアムサービス(年額35.99ドル)
8. Remember the Milk
学生や個人利用に適したToDo管理アプリ
Remember The Milk(リメンバー・ザ・ミルク)は、思いついたタスクを素早く登録することに特化したToDo管理アプリです。登録したタスクは、PCやスマートフォン、メール、メッセンジャーアプリなど、多彩な方法でリマインドを送信することができます。また、他の人とリストを共有したり、タスクを依頼したりすることもできます。
利用環境:デスクトップ / スマートフォン / ウェアラブル用アプリ、各種ブラウザ(Web版)
主な機能
- タスクを素早く登録できるシンプルなUI
- PCやスマホなど多彩な端末で同期可能
- タスクを階層化して管理可能
- タスクにGoogleドライブやDropboxからファイルを添付
- 100種類以上のテーマから選択可能
費用プラン:無料プラン、サブタスクの分割や共有人数の拡張などが追加されるプロ(年額49.99ドル)
9. Todoist
タスクを整理し、目標を達成するための最適なタスク管理アプリ
Todoist(トゥドゥイスト)は、直感的なインターフェースで操作でき、高い拡張性も備えたタスク管理および整理アプリです。自然言語入力に対応し、「メールチェック 毎日10時」などと書き込むと自動でタスクが作成されます。日々の習慣や繰り返しのタスクを簡単に登録できるほか、色分けによる優先順位の設定、チームでのタスク共有なども可能となっています。Todoistは、Android、iOS、Mac、Windows、Apple Watch、ブラウザ拡張機能で利用可能です。
利用環境:デスクトップ / iOS / Android / ウェアラブル用アプリ、各種ブラウザ(Web版)
主な機能
- 自然言語入力による迅速なタスク登録
- すべての端末で同期
- タスクに優先順位をつけて管理可能
- プロジェクトとタスクを階層化して管理可能
- 家族や同僚とスケジュールを共有
費用プラン:無料プラン、プロジェクト数が300件に拡張されるプロ(月額672円)、チーム用のワークスペースを利用できるを利用できるビジネス(月額960円)
10. Trello
タスク管理に最適なカンバンボードソフトウェア
Trello(トレロ)は、タスクをかんばん方式で視覚的に管理し、チームの効率的な管理を支援するコラボレーションツールです。メールやSlack(スラック)などで受信した情報をもとに、ToDoとして取り込むことができます。ToDoやタスクは「ボード」に「カード」を貼り付けるイメージで利用でき、ドラッグアンドドロップでカードを「進行中」「完了」などのリスト上で移動させることにより、簡単に管理できます。
利用環境:PC/タブレットのブラウザ、スマートフォンアプリ(iPhone、Android)
主な機能
- ボードによるカード型(かんばん方式)のタスク管理
- ボードによる状況や進捗などの情報共有
- プロジェクト、タスク、ミーティングなどを管理
- メンバーへのタスク割り振りや、メンバーのタスクへのコメント追加
費用プラン:フリー、ボード数無制限のスタンダード(月額5ドル)、AI機能などが追加されるプレミアム(月額10ドル)、多人数での共有に適したエンタープライズ(月額17.5ドル)
11. Notionカレンダー
Notion(ノーション)カレンダーは、チームの予定調整や異なるタイムゾーンの表示など、ビジネスに便利な機能を搭載したカレンダーツールです。Notionワークスペースと完全に統合されており、チームの業務管理とスケジュールを一元化できるため、在宅勤務やリモートワークのメンバーが多いチームでのスケジュール管理にも対応します。また、Googleカレンダー、Google Meet、Zoom(ズーム)等の外部ツールとの連携も可能です。
利用環境:PC/タブレットのブラウザ、スマートフォンアプリ(iPhone、Android)
主な機能
- ビルトインの予定調整機能
- 異なるタイムゾーンのチーム予定を可視化
- プロジェクトのタイムラインとスケジュールを並べて表示
費用プラン:Notionワークスペースの無料/有料の全プランに含まれる
12. TimeRex
ビジネスの日程調整を自動化
TimeRex(タイムレックス)は、ビジネスの日程調整に特化したスケジュール管理ツールです。システムで生成する日程調整用のURLを相手に送付し、候補日の中から希望日時を登録してNotionカレンダーをもらうだけで調整が完結するため、日常的に社内外の多くのビジネス関係者との日程調整が発生する業務に適しています。複数名のうち誰か一人が対応できれば成立、などの細かい条件設定が可能なので、問合せを受けた見込客への説明会、既存顧客へのサポート、オンライン講座の予約、採用面接、人事面談など、調整対象者が多いほど業務改善効果を発揮します。GoogleカレンダーまたはMicrosoft(マイクロソフト)のOutlook(アウトルック)とリアルタイムで連動して使用するため、ダブルブッキングも防止できます。
利用環境:PC/タブレットのブラウザ(スマートフォンの場合もブラウザより利用)
主な機能
- 一対一、全員参加、誰か1人が参加などの日程調整方式を選択
- 日程候補を与えられた条件から自動でリストアップ
- Web会議ツールとの連携
- 外部サービスとの連携
費用プラン:フリー、より細かな調整条件を設定できるベーシック(月額750円)、セキュリティやカスタマイズが強化されるプレミアム(月額1,250円)
13. Asana
タスク管理とプロジェクト管理に最適なソフトウェア
Asana (アサナ)は、チームのプロジェクトと個人のタスクを簡単に管理できるツールです。小規模のチームから多人数の組織全体まで、スケールアップできる柔軟性を特徴としています。タスクを表示するカードには「誰が」「いつまでに」「なにをするか」を明確に設定できるようになっており、進捗や予定を視覚化するプロジェクトビューはタイムラインやカレンダーなど様々な表示方法に切り替えることができます。ワークマネジメントおよびプロジェクト管理ツールとして、世界中の多くの有力企業に利用されています。
利用環境:PC/タブレットのブラウザ、スマートフォンアプリ(iPhone、Android)
主な機能
- 分割したタスクごとのスケジュール管理
- プロジェクトの共有と管理
- さまざまな切り口のプロジェクトビュー
- タスクにカスタムフィールドを追加し絞り込み可能
- ステータスを簡単に更新
費用プラン:1~2人向けのPersonal(無料)、AI機能などを利用できるStarter(月額1,200円)、複数部門での利用に適したAdvanced(月額2,700円)、複雑な業務の自動化に対応するEnterprise
14. rakumo(ラクモ)
Googleカレンダーを日本企業向けに再デザイン
rakumo(ラクモ)カレンダー は、Googleカレンダーをベースに、日本企業が使いやすくなるようデザインしたスケジュール管理ツールです。組織の階層表示機能、Google Workspaceとの自動同期機能、独自にカスタマイズできるカスタムグループ機能などを備えています。Google Workspaceとの連携が利用の前提となります。
利用環境:PC/タブレットのブラウザ、スマートフォンアプリ(iPhone、Android)
主な機能
- Googleカレンダーとrakumoカレンダーの予定を自動で同期
- 組織ビュー表示や役職者順表示など、直感的で使いやすいユーザーインターフェース
- 自由に追加したカスタムグループの予定をタブ切替で簡単に確認
- 予定調整を効率化し、スケジュール管理が円滑に
- 他のrakumoサービスとの連携でさらに便利に
費用プラン:rakumoカレンダーのみ(月額200円)、ワークフローなどを含むrakumo Basicパック(月額1,130円)、rakumoシリーズ全製品をまとめて導入するrakumo Suiteパック(月額1,730円)
まとめ
スケジュール管理アプリには、個人の予定管理に適したものから、チームや組織での業務調整に強いものまで、用途に応じてさまざまな種類があります。多くの人に利用されているのがGoogleカレンダーで、個人利用からビジネス利用まで幅広く対応でき、他のアプリと組み合わせる起点としても適しています。
個人や学生、家族との予定共有を中心に使いたい場合は、LifebearやTimeTree、ジョルテなど、操作が直感的で日常使いしやすいアプリが向いています。シンプルさを重視するならMyカレンダーやシンプルカレンダーも選択肢になります。
タスク管理や生産性向上を重視する場合は、TickTickやRemember the MilkのようなToDo管理に特化したアプリが便利です。さらに、プロジェクト単位でタスクを整理したい場合は、TodoistやTrello、Notionカレンダーといったツールが役立ちます。
一方、社内外との日程調整や組織的なスケジュール管理が必要なビジネスシーンでは、TimeRexやAsana、rakumoなど、業務フローや組織構造を前提に設計されたアプリが効果を発揮します。
このように、スケジュール管理アプリは「誰と使うか」「どの程度の管理が必要か」によって最適な選択肢が変わります。自分の利用目的を整理したうえで、無理なく使い続けられるアプリを選ぶことが、スケジュール管理を習慣化する近道と言えるでしょう。
スケジュール管理アプリに関するFAQ
スケジュールを管理するためにどのアプリを使うべき?
スケジュール管理アプリは、個人用かビジネス用かといった利用目的によって適したものが異なります。個人の予定管理や家族との共有が中心であれば、操作がシンプルで日常使いしやすいアプリが向いています。一方、仕事やチームでの利用では、カレンダー共有や業務管理に対応したツールが便利です。また、両方の目的を兼ねてワークライフバランスの向上を図る使い方もあります。
集中力が不足する人に最適なスケジュール管理ツールは?
集中力が続かない人には、ポモドーロ・テクニックに対応したスケジュール管理ツールがおすすめです。一定時間作業し、短い休憩を挟むリズムを作ることで、作業に取りかかりやすくなります。スケジュール管理に加えて、作業時間を可視化できる機能があると、時間の使い方を見直しやすくなります。
スケジュール管理アプリを使うときに気を付けることは?
機能が豊富すぎるアプリは、使いこなせずに負担になることがあります。また、予定やタスクの登録が面倒だと、次第に使わなくなってしまいがちです。さらに、登録や報告そのものが目的になり、実際の行動とズレてしまうケースもあります。必要な機能だけを無理なく使えるアプリを選ぶことが大切です。
スケジュール管理アプリは無料版でも役に立つ?
多くのスケジュール管理アプリは、無料版でも基本的な機能が揃っており、日常的な予定管理には十分役立ちます。ただし無料版では、広告表示が邪魔になる場合や、必要な機能が制限されている場合もあります。
文:Norio Aoki





